“けしか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
85.0%
使嗾5.0%
嗾掛5.0%
煽動5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
饑渇に迫られ、犬仲間との交を恋しく思って、時々町に出ると、子供達が石を投げつける。大人も口笛を吹いたり何かして、外の犬をけしかける。
このうちつぶせ!』とうさぎこゑあいちやんはせい一ぱいおほきなこゑで、『其麽そんなことをすればたまちやんを使嗾けしかけるからいわ!』とさけびました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
能職三十九歳の男に「ウシ、ウシ」と嗾掛けしかけると、「不可いけない姉さん。」と云う下から、田舎の犬は正直で、ウウと吠掛ほえかかったから、八さんは、ワッと云ってげ出すと
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
父親が自分でつけた酒をちびちびやりながら、荒い声が少し静まりかけると、主婦あるじがまた母親を煽動けしかけるようにして、傍から口を添えた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)