“そその”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.6%
10.4%
1.5%
誘惑1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしまた葉子はどうかすると、庸三のそそのかしに乗ったふうにして、小河内の自宅へ電話をかけ、夫人と辞礼を取り交すこともあった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
矢もたてもなく、富岡はおせいの裸が恋しかつた。後姿にそそのかされた。いきなり、富岡もその方へ泳いで行き、おせいのそばに上つて行つた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
其細君をそそのかして半襟を二掛見立てて買って来て貰った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
こいつ何か奸策あってのことだろうと、典膳は、最初は相手にしなかったが、田舎に珍しいお浦の美貌と、手に入った籠絡ろうらく手管てくだとに誘惑そそのかされ、つい府中しゅくの料理屋へ上がった。酒を飲まされた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)