“府中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふちゅう73.3%
ふちう13.3%
しゅく6.7%
あそこ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸開城かいじょうの後、予は骸骨がいこつい、しばらく先生とたもとわかち、あと武州ぶしゅう府中ふちゅうの辺にけ居るに、先生は間断かんだんなく慰問いもんせられたり。
みち十一里じふいちりだけれども、山坂やまさかばかりだから捗取はかどらない。むかし前田利家まへだとしいへ在城ざいじやう武生たけふやなぎみづをんな綺麗きれい府中ふちうである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この頃、頼母は、物思いに沈みながら諏訪神社みや府中しゅくとをつないでいる畷道なわてを、府中の方へ歩いていた。賭場で見聞したことが、彼の心を悩ましているのであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
乾児こぶん衆に担がせ、いくらともなく出張って来、掛け小屋で大きな勝負をやる筈。拙者、明日は早々ここを立って、府中あそこへ参るつもりじゃ
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)