“綺麗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きれい98.6%
きら0.4%
きイれい0.2%
ぎれい0.2%
きれ0.2%
きれえ0.2%
グレースフル0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆきなか紅鯛べにだひ綺麗きれいなり。のお買初かひぞめの、ゆき眞夜中まよなか、うつくしきに、新版しんぱん繪草紙ゑざうしはゝつてもらひしうれしさ、わすがたし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いずれ唐物からものであろうが、師直すら知らないような綺麗きらな織物の袖なし羽織を、桔梗ききょうぼかしの白綾の上へ、すずやかに羽織っていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五色ごしきのパノラマ、綺麗きイれいな。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ヘンリイ・ウイリアムズは、背丈せたけの高い、小綺麗ぎれいな紳士だった。敏捷すばしっこく動く眼と、ロマンティックな顔の所有主だったとある。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「あないに何処も彼処かしこも白おしたら晴れがましおしてなあ。………あんさんとこの奥様おくさんみたい綺麗きれおしたらよろしおすけど。………」
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
えゝ女子おんな綺麗きれえな所を見せなくちゃアなんねえ……綺麗な虫は……ア玉虫がい、女の美しいのを女郎屋じょろやなどではい玉だてえから、玉虫のようなお前様をと目見るより、いなご
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかし十貫目を荷うににがい顔せず、喜んでにないたい。になうさまを綺麗グレースフルにし、あるいは荷うものの品質をよくし、ただ十貫目かつげといえば、なるべくひんよいものをかつげというのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)