“難”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がた28.6%
かた22.8%
にく19.9%
なん7.4%
むずか3.2%
むづ2.1%
むず1.8%
むつ1.5%
むつか1.5%
むづか1.3%
かね1.1%
がと1.1%
なや1.0%
むずかし0.6%
0.5%
がて0.5%
かたん0.5%
0.5%
かたい0.3%
かと0.3%
がたき0.3%
くるし0.3%
わけ0.3%
むづかし0.2%
えれ0.2%
かたから0.2%
かたき0.2%
0.2%
がたく0.2%
がたし0.2%
がたな0.2%
がとう0.2%
けな0.2%
むつかし0.2%
わざはひ0.2%
カタ0.2%
ナヤ0.2%
ナン0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅鯛綺麗なり。のお買初めの、眞夜中、うつくしきに、新版繪草紙つてもらひししさ、し。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
深夜に一旦外へ踏み出せば、自分が斬られるか、或いは斬られて倒れているものを発見することは、さしていことではありません。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
また、この不幸な老先輩の死を見すてるのも忍びないが、生きていよとは、なおさらすすめい。当然、老先生は死ぬべき人である。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鼻筋象牙彫のやうにつんとしたのがへば強過ぎる……かはりには恍惚と、物思仰向いた、細面引緊つて
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「小野田さんと二人で、ここでついた得意でも持って出て、早晩独立になるつもりで居るんだろうけれど、あの腕じゃまずしいね」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
夫に死なれために、険しいさびしい性格になつて常に家庭の悲劇を起した母も死んだ。かしい母親の犠牲になつた兄も死んだ。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
先生はこの頃になって酒をること益々だしく倉蔵の言った通りその言語が益々荒ら荒らしくその機嫌愈々かしくなって来た。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
かしい仕事をひきうけて、それを成るべく疲れないで仕遂げようとする前の晩は、西枕で寝るのが一番いいとしてあります。
こんなぽつちりした俸給では、定めし生活しからうといふ訳でもあるまいが、白堊館の家賃だけは、別に取立てない事にしてある。
健は待つてましたと言はぬ許りに急にしい顏をして、霎時、昵と校長の揉手をしてゐるその手を見てゐた。そして言つた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
自分一人の口を糊しようと思つて、あくせく背骨を曲げて歩いてゐるやうな者は、およそ、その人自身の口一つさへ食ひてゐるものだ。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
太閤殿下の御恩を蒙り給うことは海山にもう存じますけれども、先年若君が御誕生になりましてからは、我等のひがみかは存じませぬが
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ささやかながらを結んで、時折渡りにむと見えた旅人の影が眼に触れれば、すぐさまそのほとりへ歩み寄つて、「これはこの流沙河の渡し守でおぢやる。」と申し入れた。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それに対して抵抗し反撥することはかった。理不尽に陥ってまでもそれをてすることはないとかれは思っていたからである。
火の風にれて家から家に移つて行く、人のそれを防ぎねて折々発する絶望の叫喚、自分はあの刹邪こそ確かに自然の姿に接したと思つた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
塵埃る時分にゃあ掘出しのある半可通が、時代のついてるところが有りえなんてえんで買って行くか知れねえ、ハハハ。白丁軽くなったナ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
蕉門も檀林も其嵐派も支麦派も用ゐるにじたる極端の俗語を取て平気に俳句中に挿入したる蕪村の技倆は実に測るべからざる者あり。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
敷き詰めた小砂利の一とつ/\に兩抉りの下駄が挾まるのでみのるは歩きくて堪らなかつた。その度に慟悸が打つて汗が腋の下を傳はつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
蜀山先生謂予文墨をもつて世に遊ぶ画は論せず、死後にいたり一字一百銭にらるゝ身とならば文雅幸福べしといはれき。此先生は今其幸福あり、一字一百銭にらるゝ事嗟乎かな。
おおよそ物体はそのもっとも障碍の少なき点に向かって運動する自然の法則を有するものにして、人種の運動といえどもまったくこの理に従わずんばあらず。は東にうして西に易し。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
またなんぞあい関渉して教門のためにして政治その害を受くることあらんや。余てこの文に至り、おおいに了解しう。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
しかし肉漿や膿血は拭ひ得てもその欲情のみのしんは残つてゐる。この老いにしてなほ触るれば物をり恋ふるこころのたちまち鎌首をもたげて来るのに驚かれた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
それとも御在ですか。宿屋に居るのも不自由で、面白くもないぢやありませんか。来年あたりは一つ別荘でも建てませう。何のは無い事です。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「大変く成りましたのね。さうですね、それは那箇かがい事も有りませう。又女の性分にも由りますけれど、一概に女と云つたつて、一つはに在るので御座いますね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
婆「はい、一里とんべいも有りやんしよ、これからは下りにはなりやんすが、道がいでねえ、まア此処えお掛けなせい、お困りでござりやしょう」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
吾人は今度の新舞台を以て人生最大の荘厳なる舞台たらしめむ事を期す。吾人の期望にして成らずんば、手に三尺の利剣あり、一揮んずる所ならむや。(了)
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
然らば其時汝は宇宙存在するての誠実なる人と一致せしなり、一致のは外が来て汝と一致せざるに非ずして汝の誠実ならざるにあり。
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
いつかな月が、多宝塔の水煙のあたりにさし昇っていた。行きずりの人でも人恋しい夜頃ではあるし、権之助は、去りてな心地になって
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
得ずえ共お辰様身の上につき御厚情相掛られし事承り及びあり難く奉存候さて今日貴殿御計にてお辰婚姻取結ばせられ候由驚入申仔細あり御辰様儀婚姻には私故障御座候故従来の御礼り出て相止申べくとも候え如何にも場合切迫致しはお辰様心底によりては私一存にも参りの義に至り候ては
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其方何樣に歎くとも江戸表よりの御差※なれば差免し子の罪は親に懸らざれど母を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さしも目覚かりける手腕の程も見る見る四途乱になりて、彼は敢無くもこの時よりお俊の為に頼みき味方となれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
段々の御親切有りは御座りまするが身の上話しは申し上ませぬ、や申さぬではござりませぬが申されぬつらさを察し下され、眼上と折りねばらしめられたの事
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
京都大学の新村教授は日本画家の作物して、画家はどうしても本を読まなければ駄目だと言つたさうだ。画家に本を読めといふのは大学教授にれといふのと同じやうに良い事には相違ない。
しかも因縁ばかり永く続いて人に信心のやや薄れた場合に、尋常一様の手段では奉仕した神と別れることがかったということは、しばしば巫術の家について言い伝えられた話であった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
初め天皇、に逢ひて、逃げましし時に、その御りし猪甘老人ぎたまひき。ここに求ぎ得て、喚び上げて、飛鳥河の河原に斬りて、みなそのどもの膝の筋を斷ちたまひき。
にも——キ人ノハ人ミナ惜シミ、好悪ニナキハ人ミナカル——とある通り、天の救いといえるものか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)