“がた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ガタ
語句割合
難41.6%
方40.3%
形8.1%
型2.6%
肩2.0%
語1.7%
堅0.9%
叵0.7%
固0.7%
潟0.4%
瀉0.2%
仇0.2%
瓦多0.2%
縣0.2%
難無0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清見潟(きよみがた)の風光むかしながらにして幾度となく夜半の夢に入れど、身世怱忙(しんせいそうばう)として俄(にはか)に風騷(ふうさう)の客たり難(がた)し。われ常にこれを恨みとしき。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
あなた方(がた)もいずれはこちらの世界(せかい)へ引移(ひきうつ)って来(こ)られるでしょうが、その時(とき)になれば私(わたくし)どもの現在(げんざい)の心持(こころもち)がだんだんお判(わか)りになります。
松葉形(がた)で、右手になる方は一つで、丁度(ちやうど)わたし等の渡つて行(ゆ)く橋からは二(ふた)筋に分れて居る水が地面とすれすれに静かに流れて居るのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
話をしてくれた人の友達に某甲(なにがし)という男があった。その男は極めて普通人型(がた)の出来の好い方(ほう)で、晩学ではあったが大学も二年生まで漕ぎ付けた。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
中背(ちゅうぜい)の撫(な)で肩(がた)の上にラファエルのマリア像のような線の首筋をたて、首から続く浄(きよ)らかな顎(あご)の線を細い唇(くちびる)が締めくくり、その唇が少し前へ突き出している。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
並(なら)んだ膳(ぜん)は、土地(とち)の由緒(ゆゐしよ)と、奧行(おくゆき)をもの語(がた)る。手(て)を突張(つツぱ)ると外(はづ)れさうな棚(たな)から飛出(とびだ)した道具(だうぐ)でない。藏(くら)から顯(あら)はれた器(うつは)らしい。御馳走(ごちそう)は——
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そういう古風な考え方はもう抱いている者もないかと思っていると、地方によって存外に物堅(がた)く、今でも、この案山子に対して慰労感謝の祭をしている者もある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ここを以ちて今或るは一句の中に、音と訓とを交へ用ゐ、或るは一事の内に、全く訓を以ちて録(しる)しぬ四。すなはち辭理の見え叵(がた)きは、注を以ちて明にし、意況の解き易きは更に注(しる)さず五。
奉行はこれの調べを、与力役の孫(そん)に命じた。そして、一応の証拠固(がた)めをなすまでの時日を藉(か)した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さくらといふところに、田(た)の作(つく)つてあるところへ、鶴(つる)が鳴(な)いて渡(わた)つて行(ゆ)く。その手前(てまへ)にあるあゆち潟(がた)。そこは潮(しほ)が退(ひ)いてゐるに違(ちが)ひない。それであゝいふふうに、鶴(つる)が鳴(な)き渡(わた)つて行(ゆ)くのだ。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして潮の引いたあとの瀉(がた)の色の恐ろしいまで滑らかな傾斜はかの大空の反射をうけた群青の光澤とともに、如何に私の神經を脅かしたか
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
それから年を經て、私はその瀉(がた)のなかに「ムツゴロ」といふ奇異(ふしぎ)な魚の棲息してゐることを知つた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ルコック探偵には、商売仇(がた)きのボンクラ探偵の登場が絶対に必要なものがあり、それによってルコックの修業時代が表現されているのであるが、その他の亜流の作品には必然性というものはない。
探偵小説を截る (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「後生だい、手を仮(か)してくんねえか。あの瓦多(がた)馬車の畜生、乗っ越さねえじゃ」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
住めば住む程福島という町は私の趣味にピッタリと適った何うにも離れ難無(がた)い町となって来た。その中(うち)に誰か彼か知己も出来て料理屋などとも懇意になった。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)