がた)” の例文
ものがた良人おっとほうでも、うわべはしきりにこらこらえてりながら、頭脳あたま内部なか矢張やはりありしむかし幻影げんえいちているのがよくわかるのでした。
そういう古風な考え方はもう抱いている者もないかと思っていると、地方によって存外に物がたく、今でも、この案山子に対して慰労感謝の祭をしている者もある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
家に養ひ置わづかに兄弟二人の家内にして祿高ろくだか五百石を領し外に若黨わかたう二人下婢げぢよ一人中間小者共主從九人のくらしなり扨此喜内は學問を好み軍學武藝にも達し物がた生質せいしつなれば諸方より妻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
上手じょうず」とか「下手へた」とかいう言葉は、直ちに手の技を語ります。「手がたい」とか「手なみがよい」とか、「手柄を立てる」とか、「手本にする」とか皆手にちなんだ言い方であります。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
さがしけるに吉原のくるわ第一の妓樓ぢようろやにて京町の三浦屋に米搗こめつきの口有り一ヶ年給金三兩にて住込すみこみ日毎ひごとに米をつくを以て身の勤めとはなしにける然るに物がたき傳吉は鄭聲ていせい音曲おんぎよく洞房どうばう花燭くわしよくたのしみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
現在に見屆ければ必定ひつぢやうがたき喜内の事故二人共に手討になすべし然れば是迄の無念むねんはれるなりと思ひて告たりしに案に相違の喜内が計ひ金迄もたおとしてやり其上喜内よりの申聞にはお花事はかねて出家の望み有により暇を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)