“米搗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こめつき50.0%
こめつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
米搗こめつききねが一斉にうすの中に落ちたり上つたりするやうな具合にまでは行つてゐなかつたやうであるが、当今ではあんな風にまで発達した。
雷談義 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ただ食物ばかりを西洋流に真似て好き品を用い、その他は一切いっさいむかしの田舎士族に復古して、ソレから運動には例の米搗こめつき薪割まきわりに身を入れて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
伊緒はたすきをとるいとまもなかった、御上納の米を俵にしてだし、売る分の籾摺りをし、米搗こめつき、焚木たきぎとり、むしろ編み、繩ない、そして蔬菜畑そさいばたけのせわなど
日本婦道記:春三たび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
穀粉の方はのち石臼いしうすくようになっても、なお女性の労働であったけれども、米搗こめつきは杵が大きな横杵に変ると、水車以前からすでに男に任せきりになって
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)