日本婦道記にほんふどうき春三たびはるみたび
「今夜は籾摺りをかたづけてしまおう、伊緒も手をかして呉れ」 夕食のあとだった、良人からなにげなくそう云われると、伊緒はなぜかしらにわかに胸騒ぎのするのを覚え、思わず良人の眼を見かえした。夕方お城からさがって来たのを出迎えたときにも、いつもは …
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