“冥加”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みょうが81.9%
みやうが12.1%
みゃうが1.7%
めうが1.7%
みようが0.9%
めいか0.9%
ミヤウガ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こよいの一きょに加わって、仇家の門を第一に打ち破ることは、彼に取って、もう死んでもよい気のする程、冥加みょうがに思われる歓びだった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
流しはからず公儀こうぎの御調しらべに相成し事冥加みやうが至極しごく有難く存じ奉つる然らば現在のまゝ申上候はんが私し儀何等の意趣も之なき惣内夫婦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ロレ 冥加みゃうがあらせたまへ! れぢゃ、この早朝さうてうに、なつかしいその聲音こわねは? ほう、わかくせ早起はやおきは、こゝろ煩悶わづらひのある證據しょうこぢゃ。
この不思議ふしぎなるえんむすばれし三人みたりこれから海原うなばらとほ幾千里いくせんり、ひとしくこのふね運命うんめいたくしてるのであるが、てん冥加めうがといふものがるならばちかきに印度洋インドやうすぐとき支那海シナかいときにも
「まず、しかしながら、武士と見られた、もってめいすべきでござる、船には一門、海賊に備えて砲が積んでありました、移民船が戦艦と見られた——か、これまた冥加みようが々々」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
阿耨多羅三藐三菩提あのくたらさんみゃくさんぼだいの仏たちわが立つそま冥加めいかあらせたまへ
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ソノ分ニ候ヘバ、侍ノ冥加ミヤウガアリテ、長久タルベク候。分別専用ニ候フ事。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)