“若”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
52.2%
わか25.1%
もし7.7%
7.2%
わけ2.7%
ごと1.4%
0.4%
もしく0.3%
わこ0.3%
モシ0.3%
ワカ0.3%
0.3%
しか0.3%
わかき0.3%
わき0.1%
おはん0.1%
しく0.1%
じやく0.1%
なんじ0.1%
にが0.1%
わかい0.1%
わかや0.1%
わアか0.1%
わッけ0.1%
わー0.1%
ケタシ0.1%
ワガ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
フランスの兵がし官許を得て通るのなら、前以て外国事務係前宇和島藩主伊達伊予守宗城だていよのかみむねきから通知がある筈であるに、それが無い。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それでいちばんに万福丸どの、二ばんには当歳のわかが御焼香をすまされますと、「お茶々、そなたの番ですよ」と仰せられましたが
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ソコで其の片股かたももだけ買う事に決めて、相当のあたいを払い、もしも暇ならば遊びに来いと云うと、田舎漢いなかものの正直、其の夜再び出直して来た。
何ぞかん、俗に混じて、しかもみづから俗ならざるには。まがきに菊有り。ことげん無し。南山なんざんきたれば常に悠々。寿陵余子じゆりようよし文を陋屋ろうをくに売る。
重兵衛 なるほど、だれか歌いながら来るようだ。聞き慣れねえ声だから、ここらのわけえ者じゃあるめえ。旅の人でも迷って来たかな。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いわんや爾は海外の小邦、高麗の附国、之を中国に比すれば一郡のみ。士馬芻糧万分に過ぎず。螳怒是れたくましうし、鵝驕不遜なるがごときだに及ばず。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
本當ほんたうにおめえてえなもなねえよ、けえときから毎晩まいばん酩酊よつぱらつちや後夜ごやとりでもかまあねえうまひいけえつちやれるほどたゝいて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
併し是等が多數のものに行はれないと云ふのは教育の方向、もしくは其の普及の程度に依つて定まるのではないかと思はれるのであります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
そのころ良人おっとはまだわこうございました。たしか二十五さい横縦よこたてそろった、筋骨きんこつたくまましい大柄おおがら男子おとこで、いろあましろほうではありません。
凡隊中ノ事 一切隊長ノ処分シヨブンニ任ス 敢テ或ハ違背イハイスル勿レ モシ暴乱ボウラン事ヲヤブリ モウ謬害リヤウガイヒクニ至テハ 隊長其死活シクハツセイスルモ亦ユル
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
さし立てゝ、夕日から朝日の照るまで、天つのりとの太のりとゴトを申して居れ。さすれば、マチとしてはワカひるに五百篁ユツタカムラが現れよう。其下を
し又、適当な語を知つて居たにしたところで、今はそんな事に、考へをミダされては、ならぬ時だつたのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一高が早慶を小児同様に見て居る事は勿論として、天下もしかく信じ、当の早慶選手すらも『一高には』と二の足を踏んで居た。
をさなも、老もわかきも、さをとめも、妻も、夫も。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
左の手にはわき雷居り、右の手にはつち雷居り、左の足にはなる雷居り、右の足にはふし雷居り、并はせて八くさの雷神成り居りき。
小銅五厘なり、交番へ届けると、このおさばきが面白い、「おはん金鍔きんつばを食うがかッ。」勇んで飛込んだ菓子屋が、立派過ぎた。「余所よそへ行きな、金鍔一つは売られない。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ほつすればなすことなきしくなし人のきくことなきほつすれば言ことなきしくなしとむべなるかな嗚呼あゝ謹愼つゝしまずんば有べからず。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とらへて詮議すべしと又々本堂へ立歸りコリヤ和尚をしやうかくしたるに相違あるまじサア早く出せたゞし又何れへ落したるや明白めいはくに云へばし云はぬに於ては此方にも了簡れうけんが有るぞと詰寄つめよせけれども住持はなほじやくとして只今申せし通り少しも知らぬことなり然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ここおいテ項王すなわチ悲歌慷慨こうがいシ自ラ詩ヲつくリテいわク「力山ヲ抜キ気世ヲおおフ、時利アラズ騅カズ、騅逝カズ奈何いかんスベキ、虞ヤ虞ヤなんじ奈何いかニセン」ト。歌フコト数けつ、美人之ニ和ス。項王なみだ数行下ル。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
恒雄はにがい表情をして遠くの方を見つめた。
囚われ (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
しかし年はわかいし勢いは強い時分だったからすぐにまた思い返して、なんのなんの、心さえたしかなら決してそんなことがあろうはずはないと、ひそかにみずから慰めていた。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さるはその真ならんよりなほ夢のうちなるべきを信ずるの当れるを思へるなり、美しさも常に増して、夢に見るべき姿などのやうに四辺あたり可輝かがやかしく、五六歳いつつむつばかりもわかやぎて、その人の妹なりやとも見えぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
八兵衛わアかいぞ
小さな鶯 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
お屋敷うちでね、一つ所で働くわッけさむれえがあって、え男よ、其方そっちを掃いてくんろ、わしイ拭くべえていった様な事から手が触り足が触りして、ふと私通くッついたんだ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おはんも何かないと、お困りだろうからね、わーさんなら、堅くてさっぱりしていて、世話の焼けない方だから、よかろうと思ってね。」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ケタシ、出雲の石※イハクマ曾宮ソノミヤに坐す、葦原色許男アシハラシコヲ大神を以てイツハフリが、大庭か、と問ひ賜ひき。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ワガフたつてゴト好ギだテハデれダ夫婦フフだネ。十年も死んだオドサ義理立デデ、この上なに辛口カラグヂきガれるゴドアあるベナせ。はいホロゲ、ンガめしの上のはいホロゲ、はゝゝゝゝゝ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)