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『囚われ』
ふりがな文庫
『
囚われ
(
とらわれ
)
』
孝太郎が起き上った時恒雄夫妻はまだ眠っていた。彼は静に朝の装いをすまして、それから暫く二階の六畳に入ってみた。その時ふと、今朝何かそうそうと物の逃げ去るような気配に眼を覚したのだということが、彼の意識にちらと浮んでまた消えた。 彼は椽側に立 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「早稲田文学」1915(大正4)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約43分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
若
(
にが
)
処女
(
バージニチイ
)
妻
(
あれ
)
掌
(
ひら
)
先
(
せん
)
倦
(
あ
)
頣
(
おとがい
)
隔
(
へだた
)
透
(
すか
)
毬
(
いが
)
布
(
きれ
)
厭
(
いと
)
刺
(
とげ
)
富子
(
とみこ
)
寂
(
さび
)
後
(
あと
)
怒
(
おこ
)
憑
(
つ
)
圧
(
お
)
喫驚
(
びっくり
)
気配
(
けはい
)
玩
(
もてあそ
)
眩
(
まぶ
)
街路
(
まち
)
階下
(
した
)
儚
(
はかな
)
他処
(
よそ
)