“毬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まり79.0%
いが17.5%
たま1.4%
かさ0.7%
きゅう0.7%
てまり0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妹は美しいまりを持っています。その毬は姉が東京から土産に買って来たものでした。毬には桃の花の咲いた山の絵が描いてあります。
山へ登った毬 (新字新仮名) / 原民喜(著)
捜してるとき落ちてきた枯れいがにいやというほど頭を打たれ なるほど と昔の智慧を思いだして羽織を頭からすっぽりかぶる。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
双子ふたごと千枝子は揃ひの人形、滿と健と薫はバロンのたま、晨は熊のおもちや、榮子は姉達のより少しちいさいだけの同じ人形を貰つた。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
雄花をつつましやかに咲きそろわせ、山風に香りも高く、金の花粉をまき散らし、松かさを累々と実らせ、熟させ、その上、来たるべき年の芽や花まで、いち早く身うちに創りあげてゆく……いや実に
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
そしてこの頃から、名も、高俅こうきゅうとあらためた。きゅう毛偏けへんをとって、亻偏にんべんきゅうに代えたのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雛店に彷彿ほうふつとしててまりかな 召波
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)