“きゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キュウ
語句割合
53.9%
19.3%
7.4%
3.0%
2.4%
2.1%
1.5%
1.5%
1.2%
1.2%
(他:22)6.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いままでかわいらしい、うつくしかった少年しょうねんかおは、きゅうみにくいものとなってしまいました。
けしの圃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とうさんは、息子むすこかえったとると、きゅう気持きもちがかるくなるのをかんじました。
火事 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きゅうをすえて、秀吉は、中国へ出征した。が彼の灸と、松永久秀の灸とは、その生命観といい、その意義といい、たいへん違う。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きびしく軍の掠奪りゃくだつを戒め、それを犯すものは味方でも許すまいとしている浪士らにも一方にはこのおきゅうの術があった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
執念しゅうねん深きに過ぎて進退しんたいきゅうするのたるをさとり、きょうに乗じて深入りの無益たるを知り
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ここにおいてか奸物共かんぶつども衣食いしょくき、正義せいぎひと衣食いしょくきゅうする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
曠野の一きゅうに、一の陣屋がある。いわゆる最前線部隊である。この小部隊は、点々と横に配されて、十二ヵ所の長距離に連っている。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高松山の一きゅうには、徳川方の旌旗せいきが満ちている。大久保七郎右衛門、同苗どうみょう治左衛門の兄弟も、その中に陣していた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然し汽車は釧路くしろまで通うても、駒が岳は噴火しても、大沼其ものはきゅうって晴々はればれした而してしずかな眺である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
宇治は身構えた姿勢を次第にきゅうに戻しながら、鼻筋にふとつんと突き上げるものを感じていた。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
これらの門弟たちは、全国六十余州からきゅうを負って集ったもので、全然門弟の来なかったはんは、たしかに二つくらいしかない。
淡窓先生の教育 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
三津ヶ浜というのは松山藩時代の唯一の乗船場で、私たちが初めてきゅうを負うて京都に遊学した頃はまだこの三津ヶ浜から乗船したものであった。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
だから馬騰の血の中には、蒙古人がまじっている。嫡子ちゃくしちょうといい次男をきゅうといい、三男をてつという。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この身もその場にて、死するつもりに候わしかど、病父に引かれて立ちかえり時移るうち、早くも調べの手はのびて、万事きゅうし申し候。
地球は、地球で見る満月の十倍以上も大きい明るいきゅうに見えたが、満月と同じ形ではなく、かたわれ月ぐらいのところだった。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
富といきおいと得意と満足の跋扈ばっこする所は東西きゅうきわめて高柳君には敵地である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
支那しなで昔から行なわれた肉刑にくけいおもなるものとして、けい(はなきる)、(あしきる)、きゅう、の四つがある。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
忽然こつぜんとしてまたきゅうに入るに及びたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あるいはきみなるものは自分に対して常に衣食いしょくきゅうしていてごろ生命のもとである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ところが陸軍の軍医を志願すると学資をきゅうしてもらうことができるので、それならばとうので軍医になることに方針を定めました。
ヘルムホルツ (新字新仮名) / 石原純(著)
堅木かたぎきゅうがたに切り組んで作ったその玄関のゆかは、つるつる光って、時によるとれない健三の足を滑らせた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おっと、皆迄言わせやせん。あ、そうそう、和泉屋さんの男衆きゅうさん——へっへ」
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
支那の劉松年、きゅう十州、銭滄州せんそうしゅうあたりの扮本ふんぽんを手にでもいれると、まったく妻も子も、米の事もない、天地の一孤夫こふ草雲だった。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葛伯かつはくしょうきゅうすと言い、鄭人ていじんが温の麦を刈るといい、イスラエル人が牧場を争うといい、高地のスコットランド人が低地のスコットランド人の牛羊穀物を奪うというの類のごとき、その戦争の目的はこれ生活の方便をたがいに争うものにあらずや。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
きゅうを運ぶむき出しの右腕の表情でわかる。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あまたの人の口から、あッ……とかるいこえがいちようにもらされたかと見ると、すでに、しぼりこまれた二きゅうはブンとがえりを打って、ひょうッと、つるをはなれた二すじのが、風を切ってまッすぐに走っている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伏しておもう、それがししつうしなって鰥居かんきょし、門にって独り立ち、色に在るのかいを犯し、多欲のきゅうを動かし
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
きゅうは政治の任にたえうる人物でしょうか。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
けれど、どこの学校がっこうのどのきゅうにでも、たいてい二、三にんは、いじのわる乱暴者らんぼうものがいるものです。
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれども先生が行ってしまうと、僕は僕のきゅうで一番大きな、そしてよく出来る生徒に「ちょっとこっちにおで」とひじの所をつかまれていました。
一房の葡萄 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
きゅうの下両覆に灰色の羽が生えていて、冬は嘴と脚が深紅の色を現わし、白い羽に対して目ざむるばかり鮮やかである。
みやこ鳥 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
と、見れば円型えんけいをなした室内の正面には、大きな十字架をかけたきゅうがあり、その翕のまえには、聖壇せいだんがつくってあり、その聖壇のうえに黄金の壺がおいてある。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
年三十に近くして、愚庵ぐあんきゅう和尚に径山けいざんに従って禅学を習う。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「こころ平らに、気順なるときは、一きゅうのうちに、病雲は貴体を去ってゆきましょう。それ、さらに病の根を抜こうとするには、やや涼剤りょうざいを用いる必要もありますが」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宗盛むねもりの首はきゅうせられよ。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
それは丁度、彼の孫のきゅう——子思ししが生れて間もないころのことであった。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
技師もここで花前の花前たることを聞き、おおいにきまりわるくなって、むつかしい顔のしまつにきゅうしたままった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
一見するとゴシック後期のものに近似するが、しかし脚と脚との間のきゅう状が明らかにモスク型であるから回教国のものであろう。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
蒲生源左衛門は須田等をきゅうした。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
せい桓公かんこうが公子きゅうを殺した時、召忽しょうこつは公子糾に殉じて自殺しましたのに、管仲かんちゅうは生き永らえて却って桓公の政をたすけました。こういう人は仁者とはいえないのではありますまいか。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
こうきゅういずれも竜蛇の属の名の字をミヅチとんだから、ミヅチは水蛇みずへび
きゅうよ、出てこい」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)