きゅう)” の例文
はじかれたようにふりかえった一同の眼にうつったのは、十字架のかかったきゅうが真二つにわれて、そこからザクザクと聖壇のうえに吹きこぼれてくる
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
冬羽は、耳羽だけに暗褐色の斑点があって美しい。きゅうの下両覆に灰色の羽が生えていて、冬は嘴と脚が深紅の色を現わし、白い羽に対して目ざむるばかり鮮やかである。
みやこ鳥 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
と、見れば円型えんけいをなした室内の正面には、大きな十字架をかけたきゅうがあり、その翕のまえには、聖壇せいだんがつくってあり、その聖壇のうえに黄金の壺がおいてある。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)