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翕
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きゅう
ふりがな文庫
“
翕
(
きゅう
)” の例文
弾
(
はじ
)
かれたようにふりかえった一同の眼にうつったのは、十字架のかかった
翕
(
きゅう
)
が真二つにわれて、そこからザクザクと聖壇のうえに吹きこぼれてくる
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
冬羽は、耳羽だけに暗褐色の斑点があって美しい。
翕
(
きゅう
)
の下両覆に灰色の羽が生えていて、冬は嘴と脚が深紅の色を現わし、白い羽に対して目ざむるばかり鮮やかである。
みやこ鳥
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
と、見れば
円型
(
えんけい
)
をなした室内の正面には、大きな十字架をかけた
翕
(
きゅう
)
があり、その翕のまえには、
聖壇
(
せいだん
)
がつくってあり、その聖壇のうえに黄金の壺がおいてある。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
翕
漢検1級
部首:⽻
12画
“翕”を含む語句
翕然
翕如
翕々亭