“披閲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひえつ50.0%
ヒエツ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年三十に近くして、愚庵ぐあんきゅう和尚に径山けいざんに従って禅学を習う。いとまあれば内外の典籍を披閲ひえつしてもって才識に資す。因って河南かなん二程先生にていせんせいの遺書と新安しんあん晦庵朱先生かいあんしゅせんせいの語録をる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「これへ連れてまいったのは、済州さいしゅうの刑事がしらで何濤と申す者です。重大な事件で、隣県の公文を帯びて、急派されてまいりました由。——一応、公文をお披閲ひえつねがいとう存じまする」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然ルニ近日、コノ「選択集センジャクシュウ」ヲ披閲ヒエツスルニ、悲嘆甚ダ深シ。名ヲ聞キシ初メハ、聖人ノ妙釈ミョウシャクライサントヨロコビ、巻ヲヒラクノ今ハ恨ム、念仏ゾ真宗ヲドクセシコトヲ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芳札ハウサツ披閲ヒエツソノ意ヲ得候——という起筆から堂々とした文面で、終りには
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)