“披露”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひろう90.3%
ひろめ3.9%
アノンセ2.9%
ひろ1.9%
アナウンス1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの新聞で披露ひろうする、諸種の義捐金ぎえんきんや、建札たてふだひょうに掲示する寄附金の署名が写実である時に、これは理想であるといってもかろう。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
旦那もね、市に出して、お珊さんのその姿を、見たり、見せたりしたいばかりに、素晴らしく派手をって、披露ひろめをしたんだって評判です。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
C・A・Fフランス・アルプスくらぶの徽章をつけた男が、眺望鏡に目を押しあてて、一心に空をみつめながら、金切り声で、不幸な一行の動静を披露アノンセしている。
落雁を寄進の芸妓連が、……女中頭ではあるし、披露ひろめのためなんだから、美しく婀娜あだなお藻代の名だけは、なか間の先頭にかき込んでおくのであった。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうして一わたりこの披露アナウンスが済んだかと思うと、やにわに二十本の脚が高く上がり、蓄音機に合わして盛大な舞踏になった。