“婀娜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あだ88.9%
あで3.3%
なまめ3.3%
あだっ2.2%
あでやか1.1%
なよなよ1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“婀娜”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語19.2%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸6.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「うむ、それだ。それは婀娜あだなり……それに似て、これは素研清楚こうしょうせいそなり、というのを不忍の池で。……」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と不意に鼻のさきで声がしました。いや、その、ものごし婀娜あだに砕けたのよりか、こっちは腰を抜かないばかり。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なんという、人魚のような婀娜あでやかさだろうと思いました。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
婀娜あでな夫人が言った。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婀娜なまめかしい襦袢の袖が縺れて、男の肩に纏綿まとはる。背後から靠掛もたれかかる樣に抱きついて密接ぴつたり顏を押し附けると、切なげに身を悶えて
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
「先生。」と呼ぶ婀娜なまめかしい聲がした。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
それとは違って亀屋の暖簾附のれんつきのお龜はね、此奴こいつ一寸ちょっと婀娜あだっぽい女で、此奴こいつわっちは約束してねんの明けるもちけえから此奴こいつを女房にしようとした処が
誰もおらぬと思うて、せっかく死ぬ準備をしたのだから死なぬと損をすると思って二人はよく河の中をみていると、水面には婀娜あだっぽい十六、七の娘と町人らしい二十四、五のチョンまげに結った色男が、ヒョッコリと亀のように二つの首を並べて出している。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
そして優しくほころびた口許、婀娜あでやかというか、濃艶滴らんばかりというか! 印度を知ること何ぞ遅かりし! もう誰が何と言っても
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
と、問いつつ熟々つくづく其の姿を見ると、顔は声よりも猶麗しい、姿も婀娜なよなよとして貴婦人の様子が有る、若し厳重に批評すれば其の美しさは舞楽に用ゆる天女の仮面と云う様な塩梅あんばいで、生きた人間の顔としては余り規則が正し過ぎる。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)