婀娜なまめ)” の例文
婀娜なまめかしい襦袢の袖が縺れて、男の肩に纏綿まとはる。背後から靠掛もたれかかる樣に抱きついて密接ぴつたり顏を押し附けると、切なげに身を悶えて
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
引ツ張れば拔け出しさうなお女郎人形やまにんぎやうのやうに、優しく婀娜なまめかしかつた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「先生。」と呼ぶ婀娜なまめかしい聲がした。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)