“婀娜者”の読み方と例文
読み方割合
あだもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春告鳥はるつげどり』の中で「入りきた婀娜者あだもの」は「つまをとつて白き足を見せ」ている。浮世絵師も種々の方法によってはぎを露出させている。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
もう黄昏時たそがれどきでよくわからないけれども、その女はこの辺にはあまり見かけない、洗い髪の兵庫結ひょうごむすびかなにかに結った年増の婀娜者あだもののように見える。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
甲走かんばしる声は鈴のよりも高く、静かなる朝のまちに響き渡れり。通りすがりの婀娜者あだものは歩みをとどめて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)