“脛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すね55.6%
はぎ30.8%
ずね10.5%
ぱぎ1.4%
あし1.0%
ハギ0.6%
けい0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
激しい力を加えれば、すねのどこかで骨が折れるかもしれない。右足の骨は病気におかされて、朽木のようにもろくなっているのである。
月の松山 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
はじめて、白玉のごとき姿を顕す……一にん立女形たておやま、撫肩しなりとはぎをしめつつつまを取ったさまに、内端うちわ可愛かわいらしい足を運んで出た。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
顔をしかめて向こうずねきずをあらっている者や、水をくんでゆく者や、たわしであらい物をする者などで、井戸いどばたがこみ合っている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毎晩これでしっかりとふくらっぱぎをしめつけて寝ると、きっちり三十日で天使のような足にすることができると書いてある。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ラマとだちょうはしばらくもじもじしていたが、自分が開放されたと気づくやいなや、うしろも見ずに長いあしをひるがえして走り去った。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
姫は、誰にも教はらないで、裾をハギまであげた。風は、姫の髮を吹き亂した。姫は、いつとなく、モトヾリをとり束ねて、襟から着物の中に、クヽみ入れた。夜中になつて、風雨が止み、星空が出た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
これを人身にたとうれば、陸奥むつ出羽でわはその首なり。甲斐かい信濃しなのはその背なり。関東八州および東海諸国はその胸腹、しかして京畿けいきはその腰臀ようでんなり。山陽南海より西に至ってはのみ、けいのみ
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)