“信濃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しなの98.9%
しなぬ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弘治こうじ三年(一五五七)七月、越後えちごのくに春日山かすがやまの城中では、いま領主うえすぎ謙信けんしんを首座として、信濃しなのへ出陣の軍議がひらかれていた。
城を守る者 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
これに多数を意味する接尾音をつけた「シンヌ」はたくさんな山地でこれが「信濃しなの」に似るなどちょっとおもしろいお慰みである。
言葉の不思議 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
信濃しなぬなる須賀すが荒野あらのにほととぎすこゑきけばときぎにけり 〔巻十四・三三五二〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)