“謙信”の読み方と例文

読み方	割合
けんしん	100.0%

けんしん

弘治（こうじ）三年（一五五七）七月、越後（えちご）のくに春日山（かすがやま）の城中では、いま領主うえすぎ謙信（けんしん）を首座として、信濃（しなの）へ出陣の軍議がひらかれていた。

城を守る者 (新字新仮名) ／ 山本周五郎(著)

十三世通天和尚（つうてんわせう）は、　霜台君（さうたいくん）の（謙信（けんしん）の事）親藉（しんせき）にて、高徳（かうとく）の聞えは今も口碑（うはさ）にのこれり。　景勝君（かげかつくん）も此寺に物（もの）学（まな）び玉ひしとぞ。

北越雪譜：06 北越雪譜二編 (新字旧仮名) ／ 鈴木牧之、山東京山(著)

ひそかに、拙者は、北越（ほくえつ）の謙信（けんしん）をもって任じ、徳川どのは、まさに当代の信玄（しんげん）にも比すべき人物と信じておるんじゃ。

新書太閤記：11 第十一分冊 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

“謙信（上杉謙信）”の解説

上杉 謙信（うえすぎ けんしん） / 上杉 輝虎（うえすぎ てるとら）は、戦国時代に越後国（現在の新潟県）など北陸地方を支配した武将・大名。
江戸時代から現代に至るまで私利私欲に拘泥しない江戸時代後期の白河藩士・広瀬蒙斎による『白河風土記』は「によって弓矢は取らぬ。ただ筋目をもってへも合力す」（私利私欲で合戦はしない。ただ、道理をもって誰にでも力を貸す）と評している。今川家や北条家から塩を禁輸された武田信玄に塩を送ったとされる「敵に塩を送る」の故事も有名であるが、同時代の史料では確認できず、後世創作された可能性が高い。「義の武将」という印象が強い。一方で、現代では利害を冷徹に判断しながら、領土拡大に努力した戦国大名として捉える研究者も多い（「後述」）。
(出典:Wikipedia)

謙	常用漢字 中学 部首:⾔ 17画
信	常用漢字 小４ 部首:⼈ 9画