“信玄”の読み方と例文
読み方割合
しんげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、さすが信玄しんげんまごだけあって、その眼力がんりきはたしかだ。しかしわずか七十人や八十人の小勢こぜいをもって、人穴城ひとあなじょうがなんで落ちよう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三万余騎の軍をひっさげた武田信玄しんげんは、天龍てんりゅうのながれを渡って、大菩薩だいぼさつ浜名郡はまなごおり有玉村ありたまむら)より三方原みかたがはらにせまった。
死処 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
只富貴をもて論ぜば、信玄しんげんがごとく智謀はかりごとももが百あたらずといふ事なくて、一三九一生の威を三国にふるふのみ。しかも名将の聞えは世こぞりてしやうずる所なり。