“大菩薩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいぼさつ93.8%
たいぼさつ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八幡大菩薩だいぼさつ、秀吉が存分のごとく候はば、弥〻いよいよ、互に申し承るべく候ふ事、右の趣き、一々輝元へ相達せらるべく候ふ事、肝要に候
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある時のこと、毎日晨朝諸々じんちょうもろもろじょうり、六道に遊化ゆうげするという大菩薩だいぼさつが、この峰——今でいう大菩薩の峰——の上に一休みしたことがある。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大菩薩たいぼさつの称号の廃止に、神職にして仏葬を執り行なうものの禁止に——それらはすべて神仏分離の運動にまであふれて行った国学者の情熱を語らないものはない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)