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大菩薩
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だいぼさつ
ふりがな文庫
“
大菩薩
(
だいぼさつ
)” の例文
八幡
大菩薩
(
だいぼさつ
)
、秀吉が存分のごとく候はば、
弥〻
(
いよいよ
)
、互に申し承るべく候ふ事、右の趣き、一々輝元へ相達せらるべく候ふ事、肝要に候
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ある時のこと、毎日
晨朝諸々
(
じんちょうもろもろ
)
の
定
(
じょう
)
に
入
(
い
)
り、六道に
遊化
(
ゆうげ
)
するという
大菩薩
(
だいぼさつ
)
が、この峰——今でいう大菩薩の峰——の上に一休みしたことがある。
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
国幣小社なる水無神社ですら、往時は一の宮八幡とも一の宮大明神とも言い、法師別当らの水無
大菩薩
(
だいぼさつ
)
など申して
斎
(
いつ
)
き奉った両部の跡であった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
三万余騎の軍をひっさげた武田
信玄
(
しんげん
)
は、
天龍
(
てんりゅう
)
のながれを渡って、
大菩薩
(
だいぼさつ
)
(
浜名郡
(
はまなごおり
)
有玉村
(
ありたまむら
)
)より
三方原
(
みかたがはら
)
にせまった。
死処
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
とにかく鳩は、八幡
大菩薩
(
だいぼさつ
)
の第一の使者と信じられているので皆薄気味悪がって、早速、占いをたててみると
現代語訳 平家物語:01 第一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
それは私が始め
出立
(
しゅったつ
)
の時分に立てた真実の目的はチベットにおいて充分仏教の
修行
(
しゅぎょう
)
を
遂
(
と
)
げ、少なくとも
大菩薩
(
だいぼさつ
)
になって日本に帰りたいという決心でありました。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
右の端は
秩父
(
ちちぶ
)
の
武甲山
(
ぶこうさん
)
に
大菩薩
(
だいぼさつ
)
、一度
相模
(
さがみ
)
川の流路でたるんで、
道志
(
どうし
)
・
丹沢
(
たんざわ
)
から大山の
尖
(
とが
)
った峰まで、雪が来たり雲がかかったり、四季時々の眺めには心を
惹
(
ひ
)
かるるものが多く
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
いや
爰
(
こゝ
)
でこそ、
呑気
(
のんき
)
らしい
事
(
こと
)
をいふものゝ、
磊々
(
らい/\
)
たる
巉巌
(
ざんがん
)
の
尖頂
(
せんちやう
)
へ
攀
(
よ
)
ぢて、
大菩薩
(
だいぼさつ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
祠
(
ほこら
)
の、たゞ
掌
(
てのひら
)
に
乗
(
の
)
るばかり……といつた
処
(
ところ
)
で、
人間
(
にんげん
)
のではない、
毘沙門天
(
びしやもんてん
)
の
掌
(
てのひら
)
に
据
(
す
)
ゑ
給
(
たま
)
ふ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
今朝、
野部
(
のべ
)
を立った信玄の大兵は、天龍川をわたり
大菩薩
(
だいぼさつ
)
を経て、なおその行軍態勢をつづけながら、
午下
(
ひるさ
)
がりの頃、
犀
(
さい
)
ヶ
崖
(
たに
)
の前面へかかって来た。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その間に、左右の空に見た山をかぞえてみますと、
源次郎岳
(
げんじろうだけ
)
、
大菩薩
(
だいぼさつ
)
、
鈴庫
(
すずくら
)
、
倉掛
(
くらかけ
)
、
乾徳山
(
けんとくさん
)
、みな一見識をもって、甲武のあいだに山脈をなしています。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
右の条々、もし偽りこれあるにおいては、日本国大小の
神祇
(
じんぎ
)
、殊に八
幡
(
まん
)
大菩薩
(
だいぼさつ
)
、
愛宕白山摩利支尊天
(
あたごはくさんまりしそんてん
)
、べつして
氏神
(
うぢがみ
)
の御罰、
深重
(
しんちよう
)
罷
(
まか
)
りかうむるべきもの也。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これから武蔵へかかる
山境
(
やまざかい
)
は、
姥子
(
うばこ
)
、
鳴滝
(
なるたき
)
、
大菩薩
(
だいぼさつ
)
、
小仏
(
こぼとけ
)
、
御岳
(
みたけ
)
、四
顧
(
こ
)
、
山
(
やま
)
また山を見るばかりの道である。すきな子供のむれに取りまかれることがいたってまれだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ことに、よほど急ぐ飛脚か、世間をかくれて渡る人間でもなければ、滅多に通らない甲州の裏街道——
大菩薩
(
だいぼさつ
)
から小丹波を越えるというのは、
空身
(
からみ
)
でも、女には、初めから無理な道なのである。
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
救世
(
ぐせ
)
観音
大菩薩
(
だいぼさつ
)
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八幡
大菩薩
(
だいぼさつ
)
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
菩
漢検準1級
部首:⾋
11画
薩
漢検準1級
部首:⾋
17画
“大菩薩”で始まる語句
大菩薩峠
大菩薩嶺