“弥〻”の読み方と例文
旧字:彌〻
読み方割合
いよいよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八幡大菩薩だいぼさつ、秀吉が存分のごとく候はば、弥〻いよいよ、互に申し承るべく候ふ事、右の趣き、一々輝元へ相達せらるべく候ふ事、肝要に候
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それぞれきほどにて引き別るることとなり、妾も弥〻いよいよ明日岡山へ向け出立というその夜なりき、重井より、是非相談あれば松卯に来りくれよと申し来りぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「二十五日。雨。太田原ノ駅ニ飯シ鍋懸ニ憩ヒ越堀駅ニ宿ス。コノ際平岡漫嶺断続シテ相連リ原野ソノ間ヲ補綴ほていス。弥〻いよいよ望ムニ黄茅白葦こうぼうはくいナルハイハユル那須なすノ原ナリ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)