“弥次”の読み方と例文
旧字:彌次
読み方割合
やじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その柩前きゅうぜんに『コラン聖典』を運ばせ唱師から泣き婆まで傭うて人間同様の葬式行列を行い、ことあらわれて弥次やじり殺されかけた由を載す。
何か弥次やじが飛んだようだけれど、はっきり聞えない。向うの方で、麦酒瓶がくだける音がした。そして、雑然たる合唱がはじまった。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
卑屈な落首の作者は、暗に信長の革新政治を弥次やじっているが、それは彼らの不平だけで、民衆の心を代表してはいなかった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)