“磊々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らいらい66.7%
らい/\19.0%
がらがら4.8%
ぐら/\4.8%
ごろごろ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飛騨路というのは峰の小屋から路を右手にとり、二の池の岸をめぐって磊々らいらいたる小石の中を下って行くので、みちというべき途はない。
木曽御嶽の両面 (新字新仮名) / 吉江喬松(著)
否、がけは崩れ、路はおちゐりて、磊々らい/\たる岩石の多き、その歩み難きこと殆ど言語に絶す。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
やれ可矣よしと安心する途端に、何処どこから飛んで来たか知らず、例の大石が磊々がらがらと落ちて来て、市郎の左のひじを強く撃ったので、彼はたまらず横さまに倒れた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
此ひゞきにやありけん(里言につらゝをかなこほりといふ、たるひとは古言にもいふ)本堂につもりたる雪の片屋根磊々ぐら/\となだれおち、土蔵どざうのほとりに清水しみづがゝりの池ありしに
大きな火山岩の磊々ごろごろした防火地帯へ来ると、やがて堂々たるホテルの体形をとゝのへた長尾氏のヒユッテが左手の少し低いところに見えて来た。
霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)