“ごろごろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
碌々22.2%
轟々22.2%
転々11.1%
殷々闐々11.1%
磊々11.1%
磊磊11.1%
轢々11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校は勝手にめて来るし、ああして毎日碌々ごろごろしてゐて何をする積りなんですか。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
たちまち欠け始めた、日の二時頃、何の落人おちゅうどあわただしき車の音。一町ばかりを絶えず続いて、轟々ごろごろと田舎道を、清水港の方から久能山のかたへ走らして通る、数八台。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こんなとこにいつまでも転々ごろごろしていたってしようがねえ、旅用だけの事は何とか工面くめんしてあげるから。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
いつもこんな日には、外稼ぎの連中は為事しごとにも出られず、三度の飯を二度にして、転々ごろごろ襤褸布団ぼろぶとんくるまりながら冴えない顔をしているのだが、今日ばかりはそうでない。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
いちみやの渡を渡って分倍河原に来た頃は、空は真黒になって、北の方で殷々闐々ごろごろ雷が攻太鼓をうち出した。農家はせっせとほし麦を取り入れて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
大きな火山岩の磊々ごろごろした防火地帯へ来ると、やがて堂々たるホテルの体形をとゝのへた長尾氏のヒユッテが左手の少し低いところに見えて来た。
霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
更に町を離れて大きな石塊の磊磊ごろごろしてゐる野を突切つて観音寺へ行つて見ると、そこは大友宗麟(?)の居城の跡とかで見晴らしのいい高台に温泉が湧いてをり、そこから奥へ入つて行つて
佗しい放浪の旅 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
と言つてる時、思ひがけなくも轢々ごろごろといふ音響ひびきが二人の足に響いた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)