“ごろ/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
転々33.3%
碌々33.3%
礫々11.1%
輾轉11.1%
雑然11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちは、暑い暑い、今日は殊更に暑いではないか、僕はさつきまで自分の部屋に居たのであるが、凝つとしても汗が流れたよ、身の扱ひように困つて転々ごろ/\してゐた仕未だ。
舞踏学校見物 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
學校は勝手にめて來るし、あゝして毎日碌々ごろ/\してゐて何をする積りなんですか。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『あら、鮎釣には那麽扮裝なりして行くわ、皆。……昌作さんは近頃毎日よ。』と言つてる時、思ひがけなくも礫々ごろ/\といふ音響が二人の足に響いた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
勘次かんじうす蒲團ふとんへくるまつてうちからえてたあしあたゝまらなかつた。うと/\と熟睡じゆくすゐすることも出來できないで輾轉ごろ/\してながやうやあかした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
暗らさが瞳に沈むと、雑然ごろ/\と風呂敷包みが墓場の石塊のように転がって、寝巻や帯が、海草のように壁に乱れている。
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)