“てん/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
點々33.3%
点々25.0%
点点8.3%
斑々8.3%
転々8.3%
転輾8.3%
轉轉8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青田あをた畦畔くろには處々しよ/\萱草くわんさうひらいて、くさくとては村落むら少女むすめあかおびあつやさないでも、しぼんではひらいて朱杯しゆはいごと點々てん/\耕地かうちいろどるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
此に於て竹葉上に点々てん/\したたれる所のつゐめ、以て漸くかつす、吉田署長病再発さいはつあゆむにへず、つゐに他の三名と共に帰途きとかる、行者まゐり三人も亦こころさびしくやなりけん
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
ぎん点点てん/\、海雀
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ぎん点点てん/\、海雀。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
斑々てん/\と血が附いて居るのも無氣味です。
銭形平次捕物控:260 女臼 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
代助は平岡の今苦しめられてゐるのも、其起りは、性質たちわるかねり始めたのが転々てん/\して祟つてゐるんだと云ふ事をいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かへりみる台所のかたには、兼吉の老母が転輾てん/\反側はんそくの気はひ聞ゆ、彼女かれも此の雪の夜の物思ひに、既に枕にきたるも、容易たやすくは夢の得も結ばれぬなるべし
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
この遷都せんとは、しかし、今日こんにち吾人ごじんかんがへるやうな手重ておもなものでなく、一をくだい慣習くわんしふによつて、轉轉てん/\近所きんじよへお引越ひきこしになつたのである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)