“てんてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輾転36.5%
転輾26.9%
点々15.4%
転々11.5%
点点3.8%
囀々1.9%
滇々1.9%
輾轉1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間の霊が永遠の女性に導かれて昇天するよりも、永遠の輪廻の途を輾転てんてんするのが順当だと思っているのである。
世外の老人の死だから、五年やそこらは何れが真実でも差支は無いが、想うに書写輾転てんてんの間に生じた何れかの誤りなるのみであろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それからまた寝床へもどり転輾てんてんとしてるうちに疲労の極とろとろとして目をさましたら夜が白んでいた。
胆石 (新字新仮名) / 中勘助(著)
男爵は、けれども、その夜は、流石さすがに自分の故郷のことなど思い出され、床の中で転輾てんてんした。
花燭 (新字新仮名) / 太宰治(著)
いつのにか、その点々てんてんすらえないほどのとおくにへだたって、あいだにははるかすみ
白い鳥 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
くろずんだざくろのに、はなが、点々てんてんのともるようにいていました。
ある夏の日のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼は元々もともと、極端な享楽児きょうらくじで、趣味のために、いろいろな職業を選び、転々てんてんとして漂泊さすらいをした。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし、これをいた兵蔵へいぞうは、それから転々てんてんして、どこへかうつっていってしまった。
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)
道理で見渡す限り点点てんてんとして、どのはたにも草におほはれた土饅頭どまんぢうが並んで居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
山麓に点点てんてんたる白い物は雪であらうと云つて居たが、望遠鏡で望むと人家じんかであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
さすれば、妍々けんけんたる花容も囀々てんてんたる鶯声おうせいも、みな宇宙の大精神の照応にして
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「さてさて、性なき者には遂に天日の愛もとおらぬものか。人とも思えぬやから、見る眼もず。早く解いて、山野へ帰せ」と、滇々てんてん水の去るが如く、愛憎を超えた面持で彼方かなたへ行きかけた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの輾轉てんてんとして、生暖かい床の上に、この体をもてあましている切なさ、苛立いらだたしさ……ワッと大声で泣叫びたいような、地獄の苦しみなのです。
歪んだ夢 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)