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糢糊
ふりがな文庫
“糢糊”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
もこ
88.9%
ぼんやり
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もこ
(逆引き)
東南の方大富士がスラツと立つて裾を曳く、その右に目近く南アルプス連峯、甲府盆地は朝靄の
糢糊
(
もこ
)
として人生生活はまだ見えない。
釣十二ヶ月
(新字旧仮名)
/
正木不如丘
(著)
野と山にはびこる
陽炎
(
かげろう
)
を巨人の絵の具皿にあつめて、ただ
一刷
(
ひとはけ
)
に
抹
(
なす
)
り付けた、
瀲灔
(
れんえん
)
たる春色が、十里のほかに
糢糊
(
もこ
)
と
棚引
(
たなび
)
いている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
糢糊(もこ)の例文をもっと
(16作品)
見る
ぼんやり
(逆引き)
徒
(
ただ
)
は坐ッていられぬように、そして柱に懸けた薄暗い姿見に
対
(
むか
)
い、
糢糊
(
ぼんやり
)
写る
己
(
おの
)
が笑顔を
覗
(
のぞ
)
き込んで、あやすような真似をして、片足浮かせて床の上でぐるりと回り
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
扉は壞れて中には枯松葉が散つてゐるだけで、神體はなかつた。其處からは曲りくねつた海を越し山を越して、四國の屋島や五劒山が幽かに見えるのだが、今日は光が煙つて海の向うは
糢糊
(
ぼんやり
)
してゐた。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
糢糊(ぼんやり)の例文をもっと
(2作品)
見る
“糢糊”の意味
《名詞》
糢糊 (もこ)
はっきりとしないさま。
(出典:Wiktionary)
糢
部首:⽶
16画
糊
漢検準1級
部首:⽶
15画
検索の候補
曖昧糢糊
白糢糊
“糢糊”のふりがなが多い著者
正木不如丘
尾崎紅葉
与謝野寛
二葉亭四迷
小島烏水
中里介山
正宗白鳥
北村透谷
幸田露伴
夏目漱石