滇々てんてん)” の例文
「さてさて、性なき者には遂に天日の愛もとおらぬものか。人とも思えぬやから、見る眼もず。早く解いて、山野へ帰せ」と、滇々てんてん水の去るが如く、愛憎を超えた面持で彼方かなたへ行きかけた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)