“羞”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
23.3%
はず16.0%
はずか14.4%
はじ11.7%
はにか8.2%
はに6.6%
はづ6.2%
はづか5.1%
はぢ4.3%
はじら0.8%
(他:9)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“羞”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.7%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それにもかかわらずおぬいさんが処女らしいじらいのために、深々と顔を伏せたのが痛むほどきびしく園の感覚に伝ってきた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ハリスは又その言葉に「ゴルキイの未だに百姓であることはこの点に——即ち百姓育ちをぢる点に露はれてゐる」と註してゐる。
顔の赤くなるほどはずかしいことや、また生きていることがいやになるほど卑しいことや、まだまださまざまの Evil を!
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
何故なら、そんな小学生の時分から、私はみんなの前では、私の母から話しかけられるのさえ、ひどくはずかしがっていたから。
麦藁帽子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
すると、トルコ風呂で背中をマッサージしてくれるたびに、いつもはずかしそうに頬をあからめているお杉の顔が浮んで来た。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
閏土はそう言いながら子供を前に引出してお辞儀をさせようとしたが、子供ははずかしがって背中にこびりついて離れない。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
房子は、そこに附き添っていてくれた兄の顔を懐しげにじっと見入った。そしてあどけないはじらいを帯びた微笑を口元に浮べて、
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
彼はいきどおるよりも前に、まずおどろき、はじらい、おそれ、転がるように会場からでた。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
『ハ、其邊まで御同伴ごいつしよ。』と馴々しく言ひ乍ら、はにかむ色もなく男と並んで、『マア私の方が這麽こんなに小さい!』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
與吉よきちはにかんだやうにして五りん銅貨どうくわくちびるをこすりながらつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼女はだれも知らない夜歩きが、こういう遠くの一つ家から見まもられていることに、はにかみと不思議さとを感じた。
玉章 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「それ、そこはうまはつてこぼれらな」勘次かんじ先刻さつきから、おこつたやうなはにかんだやうな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
もし私の憧憬する幻をもととして、私にあつた今夜の女の心持を想像して見ると、女は屹度きつとはづかしいと思ふであらう。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
奥造 なに、明るくつてもかまひません。明るい方が結構です。器量だけは、これでも、はづかしくないつもりですから……。
頼母しき求縁(一幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
豊ちやんは、はづかしさうな顔をしてやめてしまつたので、栄蔵はほつとした。そして大人の松さんを頼もしく思つた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
やつと小学校へはひつた僕はすぐに「十郎が兄さんですよ」といひ、かへつてみんなに笑はれたのをはづかしがらずにはゐられなかつた。
素描三題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
われは心の底に、言ふべからざるはぢいきどほりとを覺えて、口に一語をも出すこと能はざりき。
私は、彼に對して恐れも、またいさゝかはぢらひも感じなかつた。
とややはじらい気味に、幾分愁然と上衣コートの内側を裏返して見せた。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
彼はいつものように少女のようなはじらいを見せた。
光り合ういのち (新字新仮名) / 倉田百三(著)
復一はさすがに云いよどんだ。すると真佐子は漂渺とした白い顔に少しはじらいをふくんで、両袖りょうそでを掻き合しながら云った。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
おとなの世界をのぞいて見たばかりのようなお民は、いくらかはじらいを含みながら、十七の初島田はつしまだの祝いのおりに妻籠の知人から贈られたという櫛箱くしばこなぞをそこへ取り出して来ておまんに見せた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
鶴はその後二分ほどの間、いかにも楽し気に唄いつづけていたが、やがて気がしたようにフッと歌をやめてしまった。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
一つは妙に自分の親切にれて、酷薄粗暴の風を装うこと。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そのはじらひを含める姿はもとの如くなりき。
戯作者といふ低さの自覚によつて、思想性まで低められ卑しめられはずかしめられるが如くに考へるのであらう。
大阪の反逆 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
春の虹ねりのくけ紐たぐりますはぢろがみあけのかをりよ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
むすめごころのはつかしや
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
今でも醫者に通つて居る野呂をまのあたり見て居るので、此の女が山陰道の町に行つてからの事が、はつきり想像されるのであつた。おときは妙にむすめらしくはにかみを含んだ表情をして、心持顏を赤くしながら、
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)