“はに”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハニ
語句割合
62.5%
20.0%
埴土5.0%
赤土2.5%
2.5%
羞恥2.5%
羽仁2.5%
黄土2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを摘んで持って行ってやると、モオリーはそのたびに当惑したようなはにかんだような、なんともいえないふしぎな表情をうかべた。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
こゝに此列に加はるべきならぬ、はにもて物作る人ありて、強ひて自ら詩人と稱す。ハツバス・ダアダアは實にその一人なりき。
たまくづ埴土はにのかたわれ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
かれその木の實を咋ひ破り、赤土はにふくみてつばき出だしたまへば、その大神、呉公むかでを咋ひ破りて唾き出だすとおもほして、心にしとおもほしてみねしたまひき。
ここを以ちてその父母、その人を知らむとおもひて、その女にをしへつらくは、「赤土はにを床の邊に散らし、卷子紡麻へそをを針にきて、その衣のすそに刺せ」とをしへき一一
「吾が妊める子、もし國つ神の子ならば、こうむ時さきくあらじ。もし天つ神の御子にまさば、幸くあらむ」とまをして、すなはち戸無し八尋殿を作りて、その殿内とのぬちに入りて、はにもちて塗りふたぎて
それを聞くと岡はひどく当惑して顔をまっにして処女のように羞恥はにかんだ。古藤のそばに岡を置いて見るのは、青銅のびんのそばに咲きかけの桜を置いて見るようだった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
陶が此処ここにて討死しようとするのを三浦諫め、「一先ず山口へ引とり重ねて勢を催され候え。越中殿しんがりして討死つかまつらん」と晴賢を落し、くて、三浦越中守、羽仁はに越中守、同将監
厳島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)