“寢”のいろいろな読み方と例文
新字:寝
読み方割合
ね55.9%
やす17.8%
い10.2%
ぬ2.5%
よ2.5%
いね1.7%
いぬ1.7%
みね0.8%
かく0.8%
しん0.8%
な0.8%
ねむ0.8%
ねら0.8%
ねる0.8%
ねん0.8%
やすみ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早(はや)く眼(め)がさめても何時(いつ)までも寢(ね)て居(ゐ)るのがいゝか、遲(おそ)く眼(め)がさめてもむつくり起(お)きるのがいゝか、そのことで兄弟(きやうだい)が爭(あらそ)つて居(ゐ)ました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「今晩は、今晩は。……もうお寢(やす)みだすか。」と、重吉が太政官の隱居の戸を叩いてゐるのが、ツイ一重隣りからのやうに聞えた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
今(いま)敵國(てきこく)深(ふか)く侵(をか)して、邦内(はうない)騷動(さうどう)し、士卒(しそつ)、境(さかひ)に(一七)暴露(ばくろ)す。君(きみ)寢(い)ねて席(せき)を安(やす)んぜず、食(くら)うて味(あぢはひ)を甘(あま)しとせず。百姓(せい)の命(めい)皆(みな)君(きみ)に懸(か)かる。
晝を寢(ぬ)る倒(さか)さ蝙蝠よく見れば狡(ずる)げなる目をあいてゐにけり
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
我儘(わがまゝ)ばかり、お寢(よ)つて在(い)らつしやつたのを、こんな處(ところ)まで連(つ)れて來(き)て置(お)いて、坐(すわ)つてお休(やす)みなさることさへ出來(でき)ないんだよ。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
家主に開いて貰(もら)ひ内へ入(いり)し時勘太郎も續(つゞい)て後(あと)より這入(はひり)しに付偖は刄物を洗ひしは勘太郎に相違なしと存じ其夜は寢(いね)翌朝(よくてう)天水桶を見て候へば淡紅色(もゝいろ)になり桶にも血の付き有る故勘太郎は何方(いづかた)にて人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
例の如く百詩が精苦して書を讀んでも猶通ぜぬので、發憤して寢(いぬ)るを肯んぜず、夜は更け寒氣(さむけ)は甚だしく、筆硯皆凍つたのであるが、燈下に堅坐して、凝然として沈思して敢て動かなかつた。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かれその寢(みね)したまへりし大神、聞き驚かして、その室を引き仆(たふ)したまひき。然れども椽に結へる髮を解かす間に遠く逃げたまひき。
此れは前の句から推して『何如んぞ富まむや』『如何ぞ智ならむや』『何如ぞ寢(かく)れんや』『申韓を如何にせむ』と讀まなくてはならぬことは明らかで
孔子と管仲 (旧字旧仮名) / 狩野直喜(著)
景公(けいこう)、諸大夫(しよたいふ)と郊(かう)に迎(むか)へ、師(し)を勞(ねぎら)ひ禮(れい)を成(な)し、然(しか)る後(のち)反(かへ)つて(三二)寢(しん)に歸(かへ)る。既(すで)にして穰苴(じやうしよ)を見(み)、尊(たつと)んで大司馬(たいしば)と爲(な)す。田氏(でんし)日(ひ)に以(もつ)て益〻(ますます)齊(せい)に尊(たつと)し。
月(つき)高(たか)く、風(かぜ)は寢(ねむ)れる印度洋(インドやう)。 鏡(かゞみ)の如(ごと)き海(うみ)の面(おも)に。
見兼(みかね)たりけん客人には餘程草臥(くたびれ)しと見えたり遠慮(ゑんりよ)なく勝手(かつて)に休み給へ今に家内の者共が大勢(おほぜい)歸り來るが態々(わざ/\)起(おき)て挨拶(あいさつ)には及ばず明朝まで緩(ゆる)りと寢(ねら)れよ夜具(やぐ)は押入(おしいれ)に澤山(たくさん)ありどれでも勝手に着玉へ枕(まくら)は鴨居(かもゐ)の上に幾許(いくつ)もありいざ/\と進めながら奧座敷(おくざしき)は差支(さしつか)へ有れば是へは猥(みだ)りに這入(はいり)給ふな此儀は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
分(うつ)し願は輕羅(うすもの)と成て君が細腰(こし)にまつはりたしなどと凝塊(こりかたま)り養父五兵衞が病氣にて見世へ出(いで)ぬを幸ひに若い者等を欺(だま)しては日毎(ひごと)夜毎に通ひ詰(つめ)邂逅(たまさか)宅(うち)に寢(ねる)夜(よ)には外を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「坊(ばう)やはいゝ兒(こ)だ寢(ねん)ねしな。」……と口(くち)の裡(うち)で子守唄(こもりうた)は、我(われ)ながら殊勝(しゆしよう)である。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
先々月晦日(みそか)より、太守樣俄に御病氣不二一と通一御煩(わづらひ)、大小用さへ御床之内にて、御寢(やすみ)も不レ被レ爲レ成、先年の御煩の樣に相成模樣にて、至極御世話被レ成候儀に御座候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)