“猥”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みだ70.3%
みだり12.1%
いや6.6%
わい5.5%
2.2%
みだら1.1%
ろう1.1%
ミダ1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“猥”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸11.3%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]10.0%
文学 > フランス文学 > 小説 物語9.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
小宰相はしいんと眸を澄まして、そういう能登のみだらな唇を憎むようにめかえした。ぱっと紅葉をちらした顔でもない。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
界隈の若い者や、やとい男などから、彼女は時々揶揄からかわれたり、みだらな真似まねをされたりする機会が多かった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
曰く、不束ふつつかなる女ども、みだり卿等けいらの栄顧を被る、真に不思議なる御縁の段、祝着に存ずるものなり。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
舅姑の為に衣を縫ひ食を調へ、夫に仕て衣を畳みしきものを掃き、子を育てけがれを洗ひ、常に家の内に居てみだりに外へいづべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
新「済まないのは知って居るが、たった一度で諦めて是ッ切りいやらしい事は云う気遣きづかいないから」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
侍「拙者は修業の身の上で、好い女だとは思いましたけれど、いやらしい事を云い掛けるなどの念は毛頭ない」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私は近頃発禁になったという「猟奇」だの「でかめろん」だの「赤と黒」だの「りべらる」を読む人々が、健全にして上品なる人士よりもわいセツだとは思わない。
余はベンメイす (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
若い衆達からわいなこと囁かれるのをよいことに
また巫覡ふけんに迷うべからず、衣服分限ぶんげんに従うべし、年わかきとき男子とれ猥れしくすべからず云々は最も可なり。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「君子には三つのおそれがある。天命を畏れ、長上を畏れ、聖人の言葉を畏れるのである。小人は天命を感知しないのでそれを畏れない。そして長上にれ、聖人の言葉をあなどる。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
若い男などをっているみだらな年取った女のずうずうしさを、蔑視さげすまずにはいられなかったが、やっぱりその事が気にかかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お島はその手の入墨を発見したとき、耳の附根まで紅くして、みだらな目をみはった。男はえへらえへらと、しまりのない口元に笑った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
泰文が朝霞を迎えたのは、大金持の娘と結婚するという功利的な打算から出たことで、女体にはたいした興味がなく、朝霞のほうも当然のことと諒承して、毎夜のように対ノ屋で演じられるろうがわしい馬鹿さわぎを眺めても怨みがましいようすもせず
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
黒鉄は磔木はたものに掛けられてさんざんに打たれたが、泰文の後楯があると思っているのか、いっこう平気な顔で「ほとほとに(女洞の掛言葉)舟は渚にゆるるなり、あしの下ねの夢ぞよしあし」などとろうがわしい和歌を詠み、面憎いようすだった。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
——各防禦ボウギョ陣地ノ部署ハ寸毫スンゴウ変化アルベカラズ、ミダリニ動クモノハ厳罰ニ処ス!
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)