“猥歌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わいか80.0%
ざれうた20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つづみを打つ、はちをたたく、猥歌わいかをうたう。あげくに今、しりもちでもついたような、家鳴やなりと、男女の笑い声が、一しょに沸いた。
その素朴な猥歌わいかに茂緒はびっくりしてしまった。扶佐子は上機嫌で帰っていった。茂緒は、しらずしらず扶佐子に重荷を感じていたことに気づき、薄情なのだろうかと自分を顧みたりした。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
しかしオフィリアの方は、単に狂人きちがいになってから、幼い頃乳母から聴いた——(あすはヴァレンタインさまの日)の猥歌ざれうたを憶い出したにすぎない。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)