“家鳴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やな50.0%
やなり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここかしこの短檠たんけいや燈台の灯はすみをふいて暗く揺れ、火元の方の烈しい物音と共に、たちまち物凄い家鳴やなりがすべてをつつんでしまった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よいこらさあ、それからラムが一罎ひとびんと」で家が家鳴やなりするのを、私はたびたび聞いたことがある。
地震のような家鳴やなりが次に起った。ふすまも障子も滅茶めちゃ滅茶に踏みあらして、更に、座敷ざしきの真ん中へ、樽神輿をほうりだしたのである。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍「なに甜めるものか、うーんと振解ふりほぐして、枕元にあった無反むそりの一刀を引抜いて、斬付けようとすると、がら/\/\と家鳴やなり震動がした」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)