“家主”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いえぬし42.2%
やぬし25.0%
おおや12.5%
いへぬし9.4%
いゑぬし3.1%
おほや3.1%
あるじ1.6%
やだま1.6%
イヘヌシ1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“家主”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸14.5%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語4.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
蚊帳かやもそのままに吊ってあって、次の間の四畳半には家主いえぬしと下女のお村が息をむように黙って坐っていた。
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
手前どもの町内などでも名主なぬし家主いえぬしが今朝はもう五ツ頃から御奉行所へお伺いに出るような始末で御座います。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
荷物を出してから、二人して来たこの家に、家主やぬしのところから提燈ちょうちんを借りて来て、二人は相対していた。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「千兩の褒美で長屋でも建てるんだね、岡つ引よりは家主やぬしの方が柄に合ひさうだぜ。嫁は俺が世話してやらア」
家主おおやさん、水口みずぐちしきい修繕なおしてくれなくっちゃ困るじゃねえか。もう腐っているんだ』
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家主おおやさん、これがその騙りの家に抱えられて、亡者をやっていた奴でさあ、これがいっち証拠だ」
立山の亡者宿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
この地には一切営業上の課税が無く、だ家屋税を家主いへぬしより徴収せられるだけである割に家賃はやすい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
家主いへぬし女主人をんなあるじところ見知みしらぬひとさへすればれもになる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
されどもれは横町よこてううまれて横町よこてうそだちたる地處ぢしよ龍華寺りうげじのもの、家主いゑぬし長吉ちようきちおやなれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三公己れが町へ遊びに来いと呼ばれて嫌やとは言はれぬ義理あり、されども我れは横町に生れて横町に育ちたる身、住む地処は龍華寺のもの、家主いゑぬしは長吉が親なれば、表むき彼方かなたそむく事かなはず、内々に此方こつちの用をたして
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
家主おほやさんへ行つて、火鉢を二つ三つと、帳場で使ふ當り箱と、掛物を一幅借りて來い——何だつて構はないとも、山水でも花鳥でも、お佛樣でも、——相手は質屋だ。それ位の品が無い筈は無いよ」
「裏の家主おほやさんでさう言つて下すつたんだけど、お安が言ふんでは、よくそこいらへ出てべちや/\下らない事をしやべつたりしてゐるといふから、そんな女では困ると思つてね。——探す段になると一寸ちよつとないものよ。滅多なものはお世話は出来ないしね。その前にも私は一軒心当りのところへ行つて見たんだけど。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
ツカツカと屏風のほうへ行こうとする。半九郎が停めた。家主あるじの責任というとこだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
松「塩梅あんばいに僕の手に這入ったが、家主やだまア東京へ往ったじゃアねえか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はつきり知られるのは、珍客を迎へたときに限つて言ふべき語で、家主イヘヌシなど言ふ平常の用語例とは別な事である。