“家主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いえぬし41.1%
やぬし24.7%
おおや13.7%
いへぬし8.2%
あるじ4.1%
いゑぬし2.7%
おほや2.7%
やだま1.4%
イヘヌシ1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは帰る途中でいろいろに思案したが、どちらとも確かに分別がつかないので、家へ帰って町内の家主いえぬしに相談すると、家主は眉をよせた。
半七捕物帳:41 一つ目小僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
などゝ呼込みますと、その訴訟の本人相手方、只今では原告被告と申します、双方の家主いえぬし五人組は勿論、関係の者一同がごた/\白洲へ這入ります。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
暗くなり切った時、家主いえぬしの女が蝋燭ろうそくともして来て、病人の寝ているそばの、今一つの寝台ねだいこしらえに掛かった。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
うら家主やぬしうちに、ちひさい子供こども大勢おほぜいゐて、それがけうへには
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
やがてとうとう、その布団ふとんはもと、あるまずしい家のもので、その家族が住んでいた家の家主やぬしの手から、買い取ったものだということがわかりました。
神様の布団 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
いつも、自分じぶんだけとくをしようとする、家主やぬし量見りょうけんがちがっているから、じゅうげられたのは、ばちがあたったのだよ。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
家主おおやさん、水口みずぐちしきい修繕なおしてくれなくっちゃ困るじゃねえか。もう腐っているんだ』
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家主おおやさん、これがその騙りの家に抱えられて、亡者をやっていた奴でさあ、これがいっち証拠だ」
立山の亡者宿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しかし家主おおやが一軒置いて隣にありましたので、小田さんは許可ゆるしを得てきて、私たちは、空き家の中に入りました。表の戸には錠が下ろしてなく、家の中はずいぶん荒らされておりました。
紫外線 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
この地には一切営業上の課税が無く、だ家屋税を家主いへぬしより徴収せられるだけである割に家賃はやすい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
家主いへぬし女主人をんなあるじところ見知みしらぬひとさへすればれもになる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
傳手つてもとめておな本所林町ほんじよはやしちやう家主いへぬし惣兵衞店そうべゑたな
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
家主あるじ壮夫わかもの三五人をともなひ来りて光る物をうつに石なり、皆もつてくわいとし石を竹林に捨つ、その石夜毎よごとに光りあり、村人おそれて夜行ものなし。
ツカツカと屏風のほうへ行こうとする。半九郎が停めた。家主あるじの責任というとこだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
家主あるじ壮夫わかもの三五人をともなひ来りて光る物をうつに石なり、皆もつてくわいとし石を竹林に捨つ、その石夜毎よごとに光りあり、村人おそれて夜行ものなし。
されどもれは横町よこてううまれて横町よこてうそだちたる地處ぢしよ龍華寺りうげじのもの、家主いゑぬし長吉ちようきちおやなれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三公己れが町へ遊びに来いと呼ばれて嫌やとは言はれぬ義理あり、されども我れは横町に生れて横町に育ちたる身、住む地処は龍華寺のもの、家主いゑぬしは長吉が親なれば、表むき彼方かなたそむく事かなはず、内々に此方こつちの用をたして
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
家主おほやさんへ行つて、火鉢を二つ三つと、帳場で使ふ當り箱と、掛物を一幅借りて來い——何だつて構はないとも、山水でも花鳥でも、お佛樣でも、——相手は質屋だ。それ位の品が無い筈は無いよ」
「裏の家主おほやさんでさう言つて下すつたんだけど、お安が言ふんでは、よくそこいらへ出てべちや/\下らない事をしやべつたりしてゐるといふから、そんな女では困ると思つてね。——探す段になると一寸ちよつとないものよ。滅多なものはお世話は出来ないしね。その前にも私は一軒心当りのところへ行つて見たんだけど。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
松「塩梅あんばいに僕の手に這入ったが、家主やだまア東京へ往ったじゃアねえか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はつきり知られるのは、珍客を迎へたときに限つて言ふべき語で、家主イヘヌシなど言ふ平常の用語例とは別な事である。