“貸家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしや80.0%
うち6.7%
かしいえ6.7%
たな6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貸家かしやがあるたびに、馭者ぎょしゃに車を留めさせて、マリイが間取りの様子や庭などを見て来る間、男は車の中に待っていた。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
そうしながら心は種々いろいろに迷うた。何うせ他へ行かねばならぬのだから家を持とうかと思って探しにも行った。出歩きながら眼に着く貸家うちには入っても見た。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
阿部家への帰参がかなって、枳園が家族をまとめて江戸へ来ることになったので、抽斎はお玉が池の住宅の近所に貸家かしいえのあったのを借りて、敷金を出し家賃を払い、応急の器什きじゅうを買い集めてこれを迎えた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「へえ、この先の笠森稲荷の境内に一昨日水茶屋を出したばかりのお新てえ女で。——どこの貸家たなかあ知りませんが、身寄りも葉寄りもねえ——。」