『みれん』
黄昏時がもう近くなった。マリイはろは台に腰を掛てから彼此半時ばかりになる。最初の内は本を読んでいたが、しまいにはフェリックスの来るはずの方角に向いて、並木の外れを見ていたのである。それが今立ち上がった。こんなに長く待たせられた事はない、陽気 …
著者 | アルツール・シュニッツレル |
翻訳者 | 森鴎外 |
ジャンル | 文学 > ドイツ文学 > 小説 物語 |
初出 | 「東京日日新聞」1912(明治45)年1月1日~3月10日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約2時間47分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約4時間38分(300文字/分) |