“弛緩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しかん87.0%
ちかん6.5%
しくわん2.6%
ちくわん2.6%
ゆるみ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは、海風が熱風シロッコといっしょになってひき起こすことのある、興奮と弛緩しかんとをかねた状態なのであった。せつない汗がにじみ出た。
ひどい苦痛の跡の弛緩ちかん、勝算の無い闘いの跡のあきらめが見える。こういう容態が昨今暫らくのあいだ見えずにいたという事に、女は急に気が付いた。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
「うん」とこたへただけであつたが、その樣子やうす素氣そつけないとふよりも、むし湯上ゆあがりで、精神せいしん弛緩しくわんした氣味きみえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
弛緩ちくわんかはりに緊張を
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
雪之丞の復讐心ふくしゅうしんに、弛緩ゆるみが来てはならぬとの、懸念からであるには相違なかった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)