“湯上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆあが88.9%
ゆあがり11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
就中なかんづく意氣いきむき湯上ゆあがりのあしを、しなに、もう一度いちどあつひたしてぐいとげて、ゆきにうつすりと桃色もゝいろしたつまさきに下駄げた引掛ひつかけたとふ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「うん」とこたへただけであつたが、その樣子やうす素氣そつけないとふよりも、むし湯上ゆあがりで、精神せいしん弛緩しくわんした氣味きみえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
めっきり日脚ひあしも短くなり、かなり遠い湯屋から帰って来る道では、湯上ゆあがりでも肌寒く感じるようになった。昼間仕事のたてこんだために、すっかりくたびれたのが、湯に入って一層空腹を感じた。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)