“湯浴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆあ71.4%
ゆあみ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてまきの煙が、勝手から家の内を吹きながれた。湯浴ゆあみして、帷子かたびらにかえた藤吉郎は、草履をはいて、庭木戸から外へ歩みかけた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たらひのなかに湯浴ゆあみする
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
きょうに限って、終日ひねもす、鍬も書物も手にしなかった老公は、湯浴ゆあみをすまして、夜を待っていたすがたである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
楼前の緑はやうやく暗く、遠近をちこちの水音えて、はや夕暮ゆふくるる山風の身にめば、先づ湯浴ゆあみなどせばやと、何気無く座敷に入りたる彼のまなこを、又一個ひとつ驚かす物こそあれ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)