“盥”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たらい77.6%
たらひ18.7%
だらい2.3%
たれえ0.9%
だらひ0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“盥”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸19.4%
文学 > フランス文学 > 小説 物語13.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
翌日お庄は、涼しい朝のうちに、水口の外へたらいを持ち出して、外の浴衣と一緒に昨夜ゆうべの汚れものの洗濯をしていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
凄くしようという意図の方が凄さの実想より先に見えるからだが、その中にただ、たらいの中から青白い手の出るところがある。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
勘次かんじはおつぎにどろたらひはこばせていて不器用ぶきようもとでつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
白い、大きい猫でした。お梅はたらひでしめした雜巾で、せつせと、その雪のやうな毛並を汚した血を拭いてやつてるのです。
「じゃ一万円でいいわ、ふふ、一万円の恋人ね、あたい、はたらくことにするわ、縁日の金魚だらいに出てゆくわ。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
女中や番頭に取り巻かれて、すすぎだらいの前へ腰かけたのは、商家の内儀ないぎらしい年増の女と、地味なしまものを着た手代てだい風の男であった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甚「出たって出したのだ、さア胡座あぐらをかゝせな、たれえの上へ、し/\そりゃ来た水を、水だよ、湯灌をするのに水が汲んでねえのか、仕様がねえなア、早く水を持ってねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
甚「何うだってたれえを伏せるのだよ、提灯ちょうちん其方そっちへ、えゝくれしんを切りねえ、えゝ出しねえ、出た/\オヽ冷てえなア、お手伝いでござえ、早桶をグッと引くのだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
念のため裏の流し元へ行つて見ると、——二枚の着物——繼だらけの仕事着と小綺麗な袢纒はんてんが、大だらひの中に入れて、水に漬けてありますが、それは今朝お光の死骸を見付けた時、それを崖の上へ抱き上げようとして、血が着いたのだと——直吉が説明してくれます。