“績”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つむ26.9%
23.1%
11.5%
うみ11.5%
ツム11.5%
うむ3.8%
いさお3.8%
いさおし3.8%
3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大君の辺にこそ死なめ」という意気で上代以来〔天皇〕を〔主君〕としてつむぎ営んで来た生活の原理であって
朝は又、何もかも忘れたやうになつてみ貯める。さうした絲の六かせ七かせを持つて出て、郎女に見せたのは、其数日後であつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして、そんなことにかまけることなく、何の訣やら知れぬが、一心に絲をみ、機を織つて居る育ての姫が、いとほしくてたまらぬのであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
(ちゞみはくぢらざし三丈を定尺とす)うみはじむるよりおりおろしさらしあげてたんになすまでの苦心労繁くしんらうはんおもひはかるべし。
女たちは、唯功徳クドクの爲に絲をツムいでゐる。其でも、其が幾かせ。幾たまと言ふ風に貯つて來ると、言ひ知れぬ愛著を覺えて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
下品げひんの縮の事は姑舎しばらくおいろんぜず。中品ちゆうひん以上に用ふるをうむにはうむところをさだめおき、たいを正しくなし呼吸こきふにつれてはたらかせて為作わざをなす。
烏はいさおを謳歌してカアカアと鳴く、ただ願わくば田吾作と八公が身の不運を嘆き命惜しの怨みを呑んで浮世を去った事をとこしえに烏には知らさないでいたい。
霊的本能主義 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
古来からこの難事業に全然のいさおしを収め得たる画工があるかないか知らぬ。ある点までこの流派りゅうはに指を染め得たるものをぐれば、文与可ぶんよかの竹である。雲谷うんこく門下の山水である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
清三の家では、その日父親が古河こがに行ってまだ帰って来なかったので、母親は一人でさびしそうに入り口にうずくまって、がらを集めて形ばかりの迎え火をした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)