“雲谷”の読み方と例文
読み方割合
うんこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絵の方とてもその通り、雲谷うんこく狩野かのうびもよかろう、時にはわれわれの筆のあとの、絢爛けんらん華美の画風のうちにも、気品も雅致もあるのを知ってもよいと思うがな。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「左様、南北流を少々修行つかまつり、狩野、土佐、雲谷うんこく円山まるやま、四条の諸派へも多少とも出入り致しました」
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
古来からこの難事業に全然のいさおしを収め得たる画工があるかないか知らぬ。ある点までこの流派りゅうはに指を染め得たるものをぐれば、文与可ぶんよかの竹である。雲谷うんこく門下の山水である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)